「春のホタルイカ祭り」が26日、富山県滑川市中川原のほたるいかミュージアム周辺で開かれ、県内外からの観光客が各種コンテストや地元グルメなどを満喫した。恒例の「ホタルイカすくい」コンテストでは、滑川漁港でこの日水揚げされたホタルイカが用意され、大勢の人で盛り上がった。

 ホタルイカすくいには、福島から三重まで県内外の90人が集まった。小学生と大人の2部門に分かれ、参加者は滑川沖の海洋深層水が入った水温約10度の水槽内で泳ぐホタルイカを、1分間の制限時間内にすくった数を競った。

 小学生の部で優勝した滋賀県長浜市の岩崎陽大(ひなた)さん(10)は家族4人で訪れ、「ホタルイカを取りに初めて参加した。優勝できてうれしい」と話した。大人の部では富山市の会社員、太田徹也さん(42)が大会新記録の48匹で初優勝し「とても楽しく、子どもに良いところを見せられた。来年も参加したい」と笑顔を見せた。

 このほか大食いや目玉飛ばしのコンテストもあった。祭りを運営するウェーブ滑川の小林昌樹業務本部長は「滑川漁協の協力でホタルイカを確保できた。ことしは例年より県外の来場者が非常に多く、とてもありがたい」と話した。

 グルメブースでは、滑川産ホタルイカを使った天ぷらや、どんどん焼きなどが販売された。滑川署や人型ロボット「ペッパー」による特殊詐欺を学ぶ教室、県警音楽隊や三味線のステージなどもあった。北日本新聞社共催。