富山県立山町の住民らが手を振って電車の乗客を歓迎する地元の春の風物詩「多手山(たてやま)プロジェクト」が17日、同町の富山地方鉄道立山線沿線で行われた。春の暖かい日差しの下、地元の園児らが「ようこそ!」と声を上げながら、電車で立山黒部アルペンルートに向かう大勢の観光客らに手を振って出迎えた。
多手山プロジェクトは、2012年からアルペンルートの全線開通に合わせて実施している。今回は「ぬくもりに ふれてみるハル」をテーマに、住民や学校、事業所、各種団体などから延べ約600人が参加する予定で、全線開通の15日から18日にかけ、町内の沿線各地で手を振る。
五百石駅前では、午前9時20分に電鉄富山駅を出発し、立山駅に向かう電車の乗客を歓迎。かがやき保育園(前沢)とむつみ幼稚園(五百石)の園児や立山舟橋商工会青年部のメンバー、町役場職員ら約200人が観光客をもてなした。
参加者は横断幕を掲げたり、オリジナルデザインのうちわを手にしたりしながら、「ようこそ立山町へ」「楽しんできてね」と声をかけて手を振り、乗客はにこやかに手を振って応えていた。ライチョウのマスコットキャラクター「らいじぃ」も駆けつけた。