遮光ネット取り外し
22日に開幕する「2025となみチューリップフェア」に向け、メイン会場の砺波チューリップ公園(富山県砺波市花園町)で10日、開花時期を調整するため大花壇などを覆っていた遮光ネットの取り外しが始まった。公園を管理する市花と緑と文化の財団によると、チューリップの生育状況は平年並みという。
遮光ネットは花壇への日差しを6~7割抑え、花の成長を遅らせるため3月10日に取り付けた。3月に気温が高い日もあったものの、その後の気温は平年並みで推移しており、開花の調整が順調に進んだ。2023、24年は暖冬で開花が早まっていたが、今年はまだ花が咲いていない状況で、15日ごろから咲き始める見通し。
この日は市内の造園業者6人が、14品種21万本が植えられている大花壇や円形花壇などを含めた4500平方メートルにわたるネットの取り外しを行った。作業は15日ごろまで続く。
フェアでは中生(なかて)や極晩生(おくて)の品種を中心に、300品種300万本で会場を彩る。開幕時には全体の5割程度の開花、今月中に満開を見込んでいる。会期中には花を入れ替え、5月5日の最終日まで色鮮やかな花を見られるよう管理する。
同財団の三上亜紀代さんは「急激に気温が高まることがないため順調に生育している。開幕からきれいに咲くチューリップを楽しんでほしい」と話した。