富山県内で、激しいせきが続く「百日ぜき」の患者が増えている。県感染症情報センターは9日、3月31日~4月6日に県内で報告された患者数は7人で、今年に入り累計49人になったと発表した。昨年の年間2人を大幅に上回っており、同センターは「せきが長引く場合は早めに受診してほしい」と呼びかけている。

 患者の報告は富山市保健所管内が中心で、小学校高学年から中学生に多い。年齢別の内訳は10~14歳が41人、5~9歳が8人となっている。

 百日ぜきは細菌が原因の感染症で、感染力が非常に強い。県内では2019年に流行し253人が報告された後は減少し、20~24年は年間0~26人で推移していた。