4月1日に今シーズンの運航がスタートする「ほたるいか海上観光」に向け、富山県滑川市の観光遊覧船「キラリン」の安全祈願祭が19日、滑川漁港に停留しているキラリンの船内で行われた。観光や漁業、行政の関係者ら約15人が出席。地元の櫟原(いちはら)神社の神職が祝詞を奏上し、水野達夫市長ら出席者が順に玉串をささげた。
北海道・知床沖の観光船沈没事故を受け、海上観光を運営するウェーブ滑川など県内の観光船運航事業者と、事業所がある4市は昨年、県旅客船安全協議会を設立。安全性の向上などに取り組んでいる。キラリンの川口隆栄船長は「安全運航に努める。老若男女を問わず楽しんでほしい」と話した。
海上観光はキラリンで滑川沖に向かい、船上からホタルイカ漁を見学する。今シーズンはキラリン1隻体制(定員40人)で、5月6日まで36日間実施する。乗船日の45日前からウェブ予約を受け付けており、19日時点で予約ができる土日曜、祝日はほぼ満員となっている。平日は若干の空きがある。