朝日町の児童が舟川べりの景観「春の四重奏」を描いた巨大アート作品が9日完成し、町民交流イベント「みんまつり」会場のアゼリア(同町平柳)で披露された。世界中の子どもたちの絵をつなぎ合わせる「世界一大きな絵」プロジェクトの一環で、8月に大阪・関西万博で展示される予定。(勝田孝成)

 プロジェクトはNPO法人アース・アイデンティティー・プロジェクツ(東京)が1996年から行っており、県内からの参加は初めて。朝日町の子育てサークル「なのはな」が中心となって実行委員会をつくり、「世界一大きな絵EXPO2025あさひまち」と銘打って取り組んだ。今年のテーマは「いのち」で、国内外から60点以上の作品が寄せられ、万博会場で披露される。

 「春の四重奏」の作品は、町内の児童40人が1月から木綿生地(縦1メートル、横5メートル)5枚に「桜並木」「朝日岳の山並み」「菜の花」「チューリップ」を描いてきた。8日に「みんまつり」の来場者が作品に手形を押し、9日は祖父母世代が縫い合わせ、最後に笹原靖直町長がサインして完成させた。

 「みんまつり」は8、9の両日に開かれ、町内の飲食や雑貨、体験教室などのブースが並び、にぎわった。「カーボンニュートラル」の普及啓発もあった。