富山・金沢開業10年と福井延伸1年を記念
北陸新幹線の富山・金沢開業10周年と敦賀延伸1周年を記念し、子どものアート作品を展示した特別な新幹線が3月16日に運行されるのを前に、JR西日本は24日、作品を制作するワークショップを県教育文化会館で開いた。県内の子どもたちが「みらいの北陸」をテーマに、富山の魅力や夢をたくさん詰め込んだカラフルな絵画に仕上げた。
特別な新幹線は「みらいの北陸 ミュージアムしんかんせん」で、JR西日本が企画。当日は富山-敦賀間を往復する。北陸3県の今年1月から12月末までに10歳と1歳を迎える子どもと家族を対象に、県ごとにそれぞれ10歳児30組、1歳児10組を募った。車内に展示する作品を制作してもらい、運行に招待する。
この日のワークショップでは、10歳児たちは水彩絵の具などを用い、北陸や富山で親しみがあるものや場所が未来にどうなってほしいかをB3判の画用紙に表現した。自由な発想で筆を走らせ、海の中を走る新幹線や、人間と魚が一緒に入れる銭湯、富山の特産品をたっぷり使ったラーメンなどを描き込んだ。
高岡市下関小学校3年、谷村結香さん(9)は「以前訪れて楽しかった富山市ガラス美術館にあったらいいなと思い、ガラスのますずしやホタルイカを描いた。自分の絵が新幹線に飾られるのはうれしい」と笑顔を見せた。1歳の赤ちゃんたちは、手形や足形で制作に参加。ライチョウや「おわら風の盆」などのイラストがあしらわれた画用紙をかわいらしく彩った。
完成したアート作品は、新幹線3両に分けて荷棚からつり下げる形で展示される。北日本新聞社協力。