冬型の気圧配置の影響を受けた21日の富山県内は、朝から冷え込み、断続的に雪が降った。富山地方気象台によると、全10観測地点で最低気温が氷点下になり、上市は今季最低の氷点下10・4度を記録した。22、23両日は警報級の大雪となる可能性があり、県と同気象台が注意を呼びかけている。

 県警によると、21日午後4時までの24時間にスリップ事故が38件発生し、1人が軽傷を負った。砺波市新富町では同日、歩行者が積雪のため幅が狭くなった歩道を一列に並んで歩いていた。同日午後9時現在の積雪は富山市猪谷123センチ、砺波52センチ、朝日43センチなど。

 同気象台は、冬型の気圧配置はさらに強まり、22~24日の3連休中に、降雪のピークが22日明け方から夕方、23日夜から24日午前までの2度あると予想する。

 24時間の予想降雪量はいずれも多い所で、22日午後6時までに平野部30センチ、山間部40センチ。23日午後6時までに平野部20センチ、山間部40センチ、24日午後6時までに平野部30センチ、山間部40センチとしている。県は21日に危機管理連絡課長会議を開き、県民に向け、除雪は2人以上で作業するなど安全に配慮するよう呼びかけた。