富山県の滑川高校薬学部は、美肌効果のある成分を含むクラフトコーラを考案した。前田薬品工業(富山市)と協力し、ボトル入りを商品化。15日に東京の県アンテナショップ・日本橋とやま館で初めて販売した。
いずれも3年の山川未夢(みむ)さん、山岡暖々(のの)さん、高原葉月さんの3人がレシピを考えた。薬学部はこれまでもオレンジやカカオの風味のクラフトコーラを作っており、今回は海洋深層水とハトムギ、蜂蜜を使い「美肌」をテーマにした。
生薬は体にいいが、苦いといったイメージで敬遠されがち。コーラに取り入れ、若者が親しみやすいようにした。肌にいいビタミンCやミネラルを抽出しつつ、飲みやすい味にするため、生薬を漬け込んだり煮込んだりする時間の調整に苦労したという。
過去のコーラは飲食店のメニューとして提供されたが、今回は初めてボトルで販売。化粧品や手指消毒剤、ヘアオイルを共同開発してきた前田薬品工業が高校生のレシピを基に作った。3人は「おいしくできた。10~30代など若い世代に飲んでほしい」と話した。