2038年度までの県立高校再編の素案「新時代とやまハイスクール構想」を巡り、県教育委員会は13日、県民会館で、教員の意見を聞くグループトークを開いた。初めての企画で、各学校から推薦された若手から中堅の28人が参加し、県立高校の将来像や学びの在り方を話し合った。

 大規模校新設には「富山県の教育が新たな局面に入ったことを示せる」と肯定的な意見があった一方、生徒一人一人に目が届きやすい小規模校を地域ごとに残したり、少人数学級を進めたりすることも必要との意見も出た。教員の働き方改革の重要性を指摘する声もあった。

 新田知事も参加し「生徒に接している先生ならではの意見が聞けた。大いに参考にし、今後の議論に反映させたい」と述べた。

 県教委は38年度までに全日制34校を20校程度に再編する方針で、1学年400~480人程度の大規模校新設や学科改編を進める方針を示している。