環境に配慮した持続可能な農業の研究・開発に取り組む高校生らを対象にした第1回「みどり戦略学生チャレンジ全国大会」は8日、東京・霞が関の農林水産省で開かれ、中央農業高校(富山市東福沢・大山)の「アイガモロボとドジョウを活用した水稲栽培法」が大臣官房長賞を受賞した。
同校は2015年度から、隣接する田んぼでドジョウの排せつ物を肥料として使う栽培法を始め、23年度に雑草の成育を抑えるアイガモロボを全国の農業学校で初めて導入。24年度は生物生産科作物科学コースの2、3年生8人が引き継いだ。この日の大会では、アイガモロボを稼働させることで肥料が隅々まで行き渡ったこと、いけすで育てるドジョウの人工ふ化に成功したことなどを紹介した。
国が定めた「みどりの食料システム戦略」に基づく活動を実践する高校や大学、専門学校の計402チームが参加。地方ブロックを勝ち抜いた34チームが全国大会に進み、2チームが農林水産大臣賞、10チームが大臣官房長賞に選ばれた。