4日の県内は今季一番の強い寒気が流れ込み、大雪となった。積雪の観測地点8カ所のうち、午後10時までに砺波46センチなど6カ所で今季最大を記録し、交通機関に乱れが生じた。5日も警報級の大雪になる可能性があり、全日空とあいの風とやま鉄道は一部で欠航、運休する。複数の自治体が小中学校の休校や始業時間を遅らせる対応を取る。

 富山地方気象台によると、4日午後10時時点の積雪量は朝日38センチ、魚津26センチ、高岡(伏木)23センチ、富山22センチだった。同気象台は砺波市や南砺市など10市町に大雪警報を出した。

 全日空は富山-東京便計4便を欠航した。東海北陸自動車道下り線では午後8時20分ごろ、福光インターチェンジ-小矢部砺波ジャンクション間で交通事故が発生し、通行止めとなった。中日本高速道路によると、トラック1台の雪による事故という。

 同気象台によると、5日は昼前にかけて警報級の大雪となる恐れがある。山間部では5日夜遅くから6日にかけても強く降る可能性があり、交通障害などへの警戒を呼びかけている。5日午後6時までの24時間降雪量は、県内の多い所で平野部50~60センチ、山間部80センチと予想している。

 公共交通機関は、全日空が5日の富山発東京行き第1便の欠航を決めた。あいの風鉄道は午後7時以降、富山―泊で上下線計15本を運休する。

 氷見市は小中学校と義務教育学校計14校を休校する。高岡、射水、砺波の3市と朝日町は登校時間を1~2時間遅らせる。

 県内は8日ごろまで大雪が続く見通し。