黒部市役所の一部の管理職が武隈義一市長(58)からパワーハラスメントを受けたと訴えている問題に対し、市民の反応が分かれている。1期4年の仕事ぶりを評価し支持する人がいる一方、言動を問題視する人も。市長選を約1カ月後に控えることから、一連の言動がパワハラに該当するかどうかが有権者の判断材料の一つになるとして「白黒はっきりつけるべき」という声も上がる。
13日は前日に引き続き市議会本会議が開かれ、野村康幸氏が個人質問で市長の言動の正当性をただした。市長は「個別具体の事例を把握していない」「業務の遂行に向けた適切な指導の範囲内と認識している」などと前日と同様に答弁。自身が認識する「パワハラの境界線」については明言を避けた。
市職員に対する市長の言動がパワハラに当たるかどうか、現時点では認定されていない。市議会では市長から明確な答弁がなく、市民からはさまざまな意見が聞かれる。
「パワハラかどうかを、しっかりと調べるべきではないか」。本会議をインターネット中継で見た60代の男性はそう力を込める。4月12日の市長選を踏まえ「この問題の真実は有権者の大きな判断材料になるはずだ」と話した。
市長を擁護する声もある。「地元の行事に足を運んでくれた」と話すのは70代の女性。会って話した印象は穏やかで、パワハラとはほど遠かったと振り返る。40代の男性は「この4年間の政策に大きな失敗はないと思う」と語り「今のところは支持するつもりだ」と言う。
言動に対する批判の声も聞かれる。「多くの管理職が『ハラスメントを受けた』と回答した時点で“アウト”だ」と50代の男性。80代の女性は「つらい思いをした職員のことを思うとやり切れない。この4年間、改善するチャンスはあったはず」と指摘した。
「自身の言動が問題になっているのだから、自ら決着させるべき」と言うのは、前回の市長選で武隈氏を支持したという60代の男性。「(パワハラとされる言動が)どの事案か分からない」などと答弁を繰り返す市長の姿に「納得する人がどれくらいいるのだろうか」と疑問を投げかけた。