今年2月の米グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞し、スーパーボウルのハーフタイムショーでも注目を集めた米自治領プエルトリコ出身のスーパースター、バッド・バニーが千葉市で初めての来日公演を開催し「音楽に言語は関係ない。それと愛にも」と熱っぽく語った。

 公演は完全招待制で音楽配信大手スポティファイが主催。アーティストとファンをつなぐことを重視する同社の試みの一つで、国内ユーザーの中でもバッド・バニーを特に熱心に聴き込む「トップリスナー」に招待メールが送られ、ファンら2300人以上が集った。彼らの熱狂がSNSを通して広まることも狙いだ。

 「Spotify Presents Billions Club Live with Bad Bunny」と銘打たれたショーは「EoO」で幕開け。ドレッシーな白シャツに黒のベストとスラックスで登場したバッド・バニーがスペイン語で歌い出せば、大歓声が応えた。

 「Me Porto Bonito」「Efecto」と、泣けて踊れる音楽が聴衆を酔わせる。曲が終わる度に客席からは「ベニート!」と、バッド・バニーの名前を呼ぶ声が上がった。

 スペイン語など多言語が飛び交う客席。カメラのクレーンにもプエルトリコの旗が翻っていた。MCでバッド・バニーは何語を話すべきか分からないと言いつつ「これが、言語は関係ないことの証明。音楽を通じてつながっている。ここに来てくれてありがとう」と英語やスペイン語で感謝した。

 日本語で「どこにいますか?」と歌う「Yonaguni」やサルサアレンジの「BAILE INoLVIDABLE」を経て、最後はヒット曲「DtMF」へ。大合唱の中で飛び跳ねながら歌う声は柔らかく響いた。