富山県南砺市は6日、ツキノワグマ緊急合同対策会議を市役所で開いた。11月は冬眠前のクマが餌を求めて活動を活発化させることから、対策の徹底を呼びかけるチラシを全戸配布することを報告した。

 緊急対策会議は、10月26日に同市山本で人身被害が出て以来2度目。出没が相次ぐ状況を踏まえて市民に注意を呼びかけるため、30地域づくり協議会がオンラインで参加して行った。

 市の補助を活用した柿の木の伐採や納屋・倉庫の戸締まり徹底、単独での屋外活動の自粛を求める。松本久介市地域づくり協議会連合会長(市鳥獣被害防止対策協議会長)は「11月が勝負。二度と人身事故を出さないよう対策を徹底してほしい」と呼びかけた。

 市は、10月26日時点で105件の出没・痕跡情報があり、22頭を捕獲、駆除したと説明。市内のホームセンターで取り扱う爆竹や撃退スプレーは売り切れや品薄だとし、仕入れ量を増やすよう依頼したとした。