富山県の黒部川内水面漁協(立野義弘組合長)は、黒部川の河口付近で伝統漁法「サケの流し網漁」を行い、採卵用の雄と雌を水揚げした。

 流し網漁は、上流側から川幅に合わせた網を流してサケを追い、下流側で広げた「当て網」に追い込んで生け捕る。比較的水深の浅い黒部川ならではの漁法として続けられている。

 この日は組合員約40人が参加。下黒部橋付近から流し網でサケを追い込み、下流で当て網や投網でサケを生け捕った。捕獲したサケは、入善町高畠の同漁協施設の水槽で採卵する。