富山の固有種で絶滅危惧植物の「エッチュウミセバヤ」が、県中央植物園(富山市婦中町上轡田)で見頃を迎えている。ピンク色の花を咲かせた鉢が入園口から中央のサンライトホールに続く通路の柱に飾られ、来園者の目を引いている。見頃は今月中旬まで。
ベンケイソウ科の多年草で、手まりのように見える花は星形の小さな花の集まり。寒暖差で葉が赤く色づく特徴もある。県内の山間部で発見され、1973年に新種として発表された。同園担当者は「愛らしい花を多くの人に見てもらいたい」と話した。高山・絶滅危惧植物室にも展示されている。同園は木曜休園。