北陸電力は9日、富山県富山市牛島町の本店1階ロビーに、明治時代からの北陸の電気事業の歴史や、戦後の社の設立、電源開発の経緯などを説明パネルや社内資料で紹介した「アーカイブギャラリー」を開設した。能登半島地震の際の記録映像も放映。一般公開し、社の歩みや地域共生という企業理念を伝えている。
オープニングセレモニーを行い、松田光司社長が「地域と共にあるという理念を広く伝えるとともに、社内で紡いでいく場所にもしたい」とあいさつした。
ギャラリーは、西側ロビーの200平方メートル程度のスペースに設けた。戦後の電気事業再編成で北陸ブロックが「独立」した経緯について、地元経済界が連合国軍総司令部(GHQ)の案に反対した陳情書などを展示。1956年に本格着手した常願寺川水系の有峰開発は、社に残る写真や図面などを並べ、社運を懸けた一大プロジェクトであったことを紹介した。近年の脱炭素の取り組みの解説パネルも置いた。