出雲大社(島根)に神々が集まるという「神無月(10月)」を前に、神々を見送る「神送祭(かみおくりさい)」が30日、富山県射水市加茂中部の加茂神社で行われ、神々の先導とお供を務めるとされる小ブナを放した。

 神々は古来から出雲大社で縁結びなど人々の人生について協議するとされる。野上克裕宮司によると、加茂神社は神の行き帰りの無事と協議の充実を願い、創建当時から実施しているという。

 氏子総代2人が参列。野上宮司が地元で捕った体長8センチほどの小ブナを供えて神事を執り行った後、神社近くの下村パークゴルフ場の水路に放流した。

 加茂神社は10月15日に「お留守祭」、神々が出雲大社から帰るとされる31日には「神迎祭(かみむかえさい)」を行う。