高岡大仏の「お身ぬぐい」が23日、富山県高岡市大手町の大仏寺であり、高岡大仏奉賛会のメンバーら15人がタオルで丁寧に拭き上げた。

 高岡大仏まつりに合わせて毎年行われている。北角良粋住職の読経の後、白装束に身を包んだ奉賛会員らが、はしごをかけて大仏像の顔や体を拭き、汚れやほこりを取った。

 初めて顔を拭いたという定塚町2丁目町内会長の中川博之さん(74)は「一番上まで上って緊張した。こんなにじっくりと顔を見るのは初めて」と話した。奉賛会の向山耕司副会長(86)はお身ぬぐいに毎年参加していると言い「病気も入院もしていないのは大仏様のおかげ。来年も参加したい」と話した。

 同日は大仏まつりもあり、交通事故物故者の法要と安全祈願が行われた。