10月1日に富山県射水市の新湊地域で行われる放生津八幡宮祭(新湊曳山(ひきやま)まつり)を前に、山町の一つ、荒屋町の町内曳きが21日、同地域で行われた。これまで当日の本巡行の前後に行っていたのを今年は繰り上げ、新型コロナなどで中止していた子どもによる巡行が9年ぶりに復活した。

 町内曳きは地元の人に巡行を見てもらうもの。今年から日中の見やすい時間帯にして、曳き子の体力維持につなげるためにも行事を分散させることにした。

 入魂式の後、曳き子約30人が「イヤサー」のかけ声で花山を勇壮に引き回した。子どもによる巡行は小学生までの約50人が参加。花山につなげたロープを握り、大人に交じってルートの一部を元気いっぱいに引いた。

 片口小学校4年の南果海(このみ)さん(10)は「重かったけど、初めて引けてうれしい」と話した。