富山県の高岡市中田地区を拠点に活動する音楽グループ「中田案山子(かかし)バンド」が、20、21日に同地区で開かれる「中田かかし祭」の初日に演奏を披露する。バンド名は同祭が由来となっており、今年初めて出演。メンバーは「地元を代表する行事の盛り上げに一役買いたい」と張り切っている。

 中田案山子バンドは、2018年ごろから活動をスタート。メンバーは当初3人だったが、現在は地元の音楽愛好家を中心に17人が所属する。平均年齢は66歳で、それぞれギターやドラム、トランペット、フルートなどの楽器を担当。毎月2回練習し、町内会の夏祭りなどで発表している。

 中田地区の“秋の風物詩”にもなっている行事で練習成果を発揮し、見物客に楽しんでもらおうと、今年のかかし祭に出演することを決めた。

 14日は高岡市の常国公民館で本番に向けた最後の練習を行い、仕上がりを確認。反保直人団長(73)は「地元のバンドとして当日は精いっぱい演奏したい」と語った。

 演奏は中田コミュニティセンター駐車場の特設ステージで行い、「上を向いて歩こう」「となりのトトロ」など4曲を披露する。射水市のオカリナグループ「カンタービレSATO」なども出演する。