高岡市金屋町の暮らしやものづくりの魅力を体験するイベント「ミラレ金屋町」で披露する着物ショー「MIRAREこれくしょん2025」に向け、富山大の学生らが10日、同市木津公民館で衣装の着付けを練習し、手順や着こなしを確認した。

 担当する藤岡敦子礼法きもの学院(氷見市)のメンバー12人が学生4人に着付けを行った。学生らは帯の結び方や小物などを確認し、本番に向けてイメージを固めた。

 ショーの運営メンバーで2年生の井上あすかさん(20)は「ショーを通じて、変化を加えながら着物文化を残していきたいという私たちの思いを感じてほしい」と意気込んだ。16日にも着付けを練習する。

 ショーは同大芸術文化学部の学生が企画。19人がモデルを務め、和装を披露する。縄文や弥生、江戸など、日本の各時代を着物の色合いやデザイン、メークで表現する。

 ミラレ金屋町は高岡鋳物発祥の地である同市金屋町を舞台に地元自治会や富山大芸術文化学部、市などでつくる実行委員会が毎年秋に開催。今回は20、21日に開き、着物ショーのほか工芸品の展示や茶会、ワークショップがある。