富山県の砺波工業高校電気科の2年生21人全員が、住宅や小規模な店舗などの電気工事ができる国家資格「第2種電気工事士」に合格した。一つの学年の全員合格は11年連続。

 同資格の試験は年2回あり、筆記と電気配線などの技能試験がある。

 生徒たちは1年生の夏休み明けから朝や放課後、土日に補習に臨み、昨年10月の筆記試験は全員が一発で合格。同12月の技能試験は20人が受かり、残る1人はことし7月の上期で技能に再挑戦して合格通知を手にした。

 より難易度が高い第1種では、ことしの上期で4人が合格。下期には8人が挑むほか、さまざまな国家資格を目指す生徒もいる。第1種合格者のうち、堀田理央さんは第2種全員合格について「伝統を守ることができてうれしい」と喜び、高井駿さんは「電気関係の職に就くために、第3種電気主任技術者などの取得も目指していきたい」と意欲を見せた。