富山地方最低賃金審議会(会長・柳原佐智子富山大経済学部教授)は3日、富山県の2025年度の最低賃金を時給1062円にするとした8月の答申内容を確定させた。10月12日から適用される予定で、県内で初の千円超えとなる。

 3日に富山市神通本町の富山労働局で第5回審議会があり、県労連など7団体が提出した5件の異議申し立てについて議論。いずれも最賃のさらなる上乗せなどを求める内容だったが、委員は「十分な議論を尽くした上での結論」「中小事業者の持続的な経営にも関わる」などとして、再審議を見送った。