富山県ラグビーフットボール協会と富山福祉短大(射水市)、人材マッチングの「ドリームキャリア富山」(高岡市)は30日、学業や仕事とスポーツの両立を図る「デュアルキャリア」の魅力を伝えようと、射水市のオリバースポーツフィールド射水でラグビークリニックを開いた。中学・高校生らがリオデジャネイロ五輪7人制女子日本代表の鈴木彩香さんから手ほどきを受けた。

 富山福祉短大とドリームキャリア富山、地域のスポーツクラブが連携して取り組む「射水アスリート人材コンソーシアム体験プログラム」の一環として実施。学業とスポーツを両立するアスリート人材の誘致や育成プログラムの構築、県内企業への就職支援を目指す。

 クリニックは富山サンダーバーズラグビーフットボールクラブが協力し、小杉高校女子ハンドボール部や高岡第一高校女子バスケットボール部の部員や地元の中学生ら約35人が参加。鈴木さんは「ボールは卵だと思い、落とさないように」「ボールを持ったら全力で走ってほしい」とアドバイスし、参加者はタックルではなく、腰に巻いたひもを取って相手を止める「タグラグビー」を体験した。

 鈴木さんはラグビーについて「勇気が必要なスポーツ。自分が最初に突破するんだという気持ちで思い切りぶつかり、相手のディフェンスを崩壊させてほしい」と話した。

 31日は同短大で鈴木さんがデュアルキャリアについて講義するほか、高校生を対象にしたラグビークリニックがある。