冠水したアンダーパスで浸水した車両から高齢女性を救助するのに貢献したとして、高岡署は26日、富山県高岡市能町の会社員、東登嗣(あずま・たかし)さん(66)に署長感謝状を贈った。
県内で記録的大雨が降った7日午前8時25分ごろ、東さんは市内の勤務先から帰宅途中、女性の軽乗用車が同市野村の国道8号アンダーパスに進入し、車体の半分が隠れるほど浸水しているのを目撃した。
水かさが増したアンダーパスで東さんは地面に足がつかず、泳ぎながら車に接近。付近住民に借りたロープを後輪付近に巻き付け、住民や駆け付けた警察官と引っ張り、水深の浅い出口の方向に車を移動させた。消防隊員がドアを開けて女性を助け出した。
女性は水を飲んで入院したが、既に退院している。
東さんは同署で豊田馨署長から感謝状を受け取り、「女性が助かり安心した。近所の住民らの協力のおかげで救助できたので、皆さんに感謝したい」と話した。