高岡工芸高校デザイン・絵画科3年で写真部長の新宅(しんたく)惠介さん(17)=富山県射水市本江針山=の初の個展「軌跡-高校生の僕が見る世界-」が、同市小杉展示館で開かれ、高校生になって撮影した写真20点を展示している。新宅さんは「写真を使ったデザインに興味があり、趣味でも写真を続けていきたい」と話している。
新宅さんは中学時代にスマートフォンで写真を撮り始め、高校では「中学校にはなかったので興味があった」という写真部に入部した。2年生の時に部員3人でグループ展を開き「いろんな人に見てもらえて楽しかった」と振り返る。教員から個展の開催を勧められ、関係者の協力を得られ実現した。
高校生活で愛用のミラーレスカメラで撮影した中から特に好きな写真を並べた。2024年の第49回県青少年美術展で佳作を受けた「ニャンだよ!」は、愛猫の「富士」の顔を撮影した。富士がもう1匹の愛猫「モズ」と共に歩く後ろ姿をとらえた「一緒に。」もほほ笑ましい。
24年の射水市展で奨励賞の「夕陽を灯す」は電球越しに夕日を撮影し、「夕暮れ、灯を掲げて」もランプ越しの夕日が印象に残る。県外で撮影した作品もある。
新宅さんは「写真は見ている景色をそのまま記録でき、後から見て『きれいだった』『面白かった』と思い出せるのがいい。いつかフォトコンテストで賞を取ってみたい」と語った。
30日まで。小杉まちづくり協議会主催、北日本新聞社後援。