JAとなみ野は25日、富山県砺波市五郎丸のとなみ野ライスターミナルで2025年産米の初検査を行い、わせ品種「てんたかく」は10・8トン全量が1等だった。高温少雨の影響で平年より粒が細く軽い傾向にあり、胴割粒(どうわれりゅう)やカメムシによる着色がやや多かったが、高い品質を維持した。
16~20日に収穫された30キロ入り360袋を農産物検査員5人が検査。粒ぞろいや水分、大きさなどを入念に調べた。土田英雄組合長は全量1等維持の結果について「農家の水管理と防除の徹底で高温障害やカメムシの被害をある程度回避できた」と話した。
てんたかくはJAとなみ野管内の砺波、南砺両市の796ヘクタールで栽培されている。新米が道の駅砺波などの店頭に並ぶのは9月初旬から。コシヒカリは9月上旬ごろに収穫を始める予定。