高岡市立博物館の特別展「高岡古城公園の150年」が26日、同館で始まった。公園指定150年、高岡城跡の国史跡指定10年の節目に合わせ、公園の歴史を伝える資料120点を紹介している。10月5日まで。

 高岡城は加賀藩2代藩主、前田利長が1609(慶長14)年に築いた。6年後に廃城になった後も堀や郭(くるわ)が維持され、1875(明治8)年に全国33番目の公園となった。

 利長に築城の許可を伝えた江戸幕府2代将軍の徳川秀忠の書状や、明治初期に区長(市長に相当)の服部嘉十郎らが提出した公園指定請願書、高岡城時代から現在までの変遷が分かる絵図や地図を展示。1909(明治42)年の皇太子行啓に関する公文書や、戦時中に供出され現存しない銅像の写真、51(昭和26)年の高岡産業博覧会の記念品なども並べている。

 初日は展示説明会があり、来場者が公園の歴史に理解を深めた。