県内で珍しいホタル「ヒメボタル」が富山市有峰の山林で飛び交っている。林や草地などに生息することから「森のホタル」とも呼ばれ、黄金色の光を放つ。12日深夜から13日未明にかけて活発に舞い、フラッシュのように短い間隔で明滅を繰り返してイルミネーションのような光跡を描いた。

 ヒメボタルは幼虫期を水中で過ごすゲンジボタルやヘイケボタルとは異なり、生涯を陸上で過ごす。県自然博物園ねいの里によると、人里離れた場所にいるとみられ、目撃情報は少ないという。

 有峰では、スギやトウヒなどの針葉樹があるエリアで生息が確認されている。