日本赤十字社富山県支部は26日、富山市牛島町の富山赤十字病院で、大規模災害を想定した救護訓練を行い、医師や看護師、医療スタッフをサポートする救護班主事ら約70人が初期対応を確認した。

 呉羽山活断層帯を震源とした震度6強の地震が発生したと想定。救護班の医師や看護師が、けがの重症度や緊急度に応じて治療の優先度を決める「トリアージ」を実施。心肺停止状態の負傷者に心臓マッサージを施したり、腹痛を訴える妊婦を救急搬送する判断を示したりした。

 救護班主事は負傷者の症状を記録し、情報共有した。

 初めて災害救護訓練に参加した研修看護師の中川若奈さん(24)は「緊迫した空気の中で、患者さんのパニックに動じず冷静に対応しなければならないと感じた」と話した。

 地域赤十字奉仕団員15人は炊き出し訓練に参加した。