富山県の砺波市内4中学校の3年生約430人が2日、「となみブランド」に認定されている「庄川鮎(あゆ)」の塩焼きを給食で味わった。同市般若中学校では35人が初夏の味覚を楽しみ、ふるさとの食文化に親しんだ。

 全国鮎養殖漁業組合連合会が制定した6月1日の「アユの日」に合わせ、川魚・水産加工卸販売、山田商事(同市中野)が、庄川鮎の魅力を知ってもらおうと、2022年から企画している。庄川の天然アユの卵をふ化させて育てた「生粋の庄川鮎」500匹を市教育委員会に無償提供。アユは同社が経営するアユ料理専門店「鮎や」で炭火焼きした後、市学校給食センターで再度加熱した。

 鮎やの山田匡輔支配人(51)が般若中を訪れ、「庄川鮎は小ぶりで香りや味わいが良い」と説明し、生徒と会食した。生徒は「いただきます」と声を合わせた後、おいしそうにほおばっていた。森瀬鉄太さんは「身が詰まっていておいしかった。庄川鮎を自慢していきたい」と話した。