富山市呉羽地域特産の呉羽梨の果汁を原料にしたグミの販売が20日、富山県内で始まった。JA全農が展開するブランド「ニッポンエール」として発売し、呉羽梨のPRとブランド力向上につなげる。

 主力品種「幸水」の果実のうち、小ぶりで市場に出荷されなかった計100キロを使用。上品な甘さと爽やかな香りが特長で、2万パックを製造した。参考売価は148円で、20日から県内のJA直売所14カ所で販売を始めた。県内のスーパーや土産店などでも発売する。

 ニッポンエールは各地の野菜や果物の加工品を商品化し、消費拡大を応援する企画。県産の農産物を使用したグミは、入善町特産の「入善ジャンボ西瓜(すいか)」に続く第2弾となる。

 20日に西井秀将全農県本部長らが富山市役所を訪れ、藤井裕久市長に完成を報告した。西井県本部長は「旬ではない時期も楽しんでほしい」とPRし、試食した市長は「かみごたえがあってナシの香りが広がる」と話した。