富山市ファミリーパーク(同市古沢)は11日、アムールトラの雄「オク」が、脾臓(ひぞう)が破裂したため10日昼に死んだと発表した。昨年5月に京都市動物園から来たばかりで、14歳9カ月と老齢だった。同12月末には雌の「ミー」も死んだため、同パークでは初めてトラがいなくなった。

 京都市動物園の人気者だったオクは、より良い環境で飼育するため、同パークに移動。今年2月中旬から食欲不振となり、薬剤の投与を開始した。今月10日朝からは呼吸が荒くなり、注射などで治療したが、回復しなかった。

 オクの精巣は県外の大学に提供し、希少動物の繁殖研究に役立ててもらう。

 同パークでは15日からトラ舎の前に献花台を設けるとともに、今後、日本動物園水族館協会と調整し、他園から新しい個体の導入を目指す。