磯焼けを防ぐため駆除したウニの活用に取り組む富山県の氷見高校生らが参加する「ウニとやさいクルプロジェクト委員会」は19日、氷見市北大町のひみ番屋街で、ウニの殻で染めたTシャツとウニを使った料理を関係者らに披露した。
プロジェクトでは氷見高校海洋科学科の生徒が駆除したウニを養殖。一般社団法人とやまのめと同法人の事業会社「シテン」(ともに射水市)が、農家から集めた規格外の野菜を餌として提供している。
Tシャツはゴールドウインと連携して商品化。能登半島地震で被害を受けた駆除ウニの殻などを染料に使い、淡いベージュ色に仕上げた。
養殖したウニの活用は番屋街を運営する氷見まちづくりが協力。「氷見牛とウニの贅沢寿司(ぜいたくずし)」「四季の和心氷見しゃぶ」の二つのメニューを開発した。
お披露目会には約50人が参加。生徒やゴールドウイン、氷見まちづくりの担当者らが取り組みを説明し、試食会が行われた。3年の上田聖夜さんは「念願の商品化。いろんな方にお披露目できてうれしい」と話した。
TシャツはとやまのめとゴールドウインのECサイト、番屋街などで販売。料理は番屋街内の店舗で3月から土日限定で先着各10食提供する。