全国の大学生らに県内の製薬企業の研究開発や製造の現場を見学してもらう体験会が18日始まり、県民会館で集合研修があった。20日まで現場の見学や若手社員との座談会を行う。

 県内医薬品産業への理解を深めてもらい、将来の担い手を育成しようと、「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアムが実施するプログラムの一環。県内外の薬学、理工学系の大学生や大学院生23人が参加する。

 集合研修ではくすりコンソ事業責任者の森和彦氏らが講演。森氏は創薬力強化に向け「国やアカデミア、企業、投資家らが連携し、研究を実用化につなげる『エコシステム』を育てる意識が必要だ」と語った。

 19日は陽進堂ホールディングスと東亜薬品、20日はダイトと富士フイルム富山化学(いずれも富山市)を見学する。