トップインタビュー 2022

北陸電機製造株式会社 代表取締役社長大西 賢治

知恵と発想で事業領域拡大へ

北陸電機製造株式会社 代表取締役社長 大西 賢治 氏

家庭に電気を供給する柱上変圧器をはじめ、商業施設や工場で使用する大形変圧器、配電盤などを製造する北陸唯一の変圧器メーカー。北陸電力グループとして安定した生産基盤を保持している。

昨年から注力しているのがDXの推進だ。変圧器の銘板データの画像診断や、タブレット端末での工程管理などを取り入れた。今年はAI技術の導入にも着手する。「モノづくりの現場では、各自が体で覚えた暗黙知があるが、これは個人差が大きい。この暗黙知を形式知化するためAIを投入したい。作業手順を標準化し、ミスの減少や生産性向上につなげたい」。

近年は、カーボンニュートラルの実現に向け、太陽光発電(メガソーラー)や小水力発電、風力発電の施設建設が増加している。こうした再生可能エネルギー施設には変圧器の設置が必須。同社ではこの受注獲得に向け、営業とPRを強化していく計画だ。


商品開発の打合せ風景
商品開発の打合せ風景

「既存の販売ルートに甘んじていては生き残れない。電機の枠に捉われず、知恵を絞り、事業領域を拡大していくことが大切だ。社員全員がのび太君とドラえもんのようになり、問題解決をしていく社風を作っていく必要がある」と大西氏。

同社では昨年から社内に「アイデア&御意見投稿BOX」を設置し、新事業のアイデアや意見を募っている。また、社長が若手社員と1対5で対話する「フランク対話」も開始。問題点や不満な点を聞くことで、新事業につながるヒントを模索している。さらには社長室直属のタスクフォースも発足。精鋭メンバー7名で人材確保や生産性向上、組織運営などについて議論を重ねている。

「会社は社長のものでなく、社員そして関係者みんなのもの。社員一人ひとりが仕事を通じて真に幸せになれるよう、勇気を出し、歩を進めてほしい。今年はまず、社員の発想力の底上げに力を尽くしたい」と抱負を語る。

北陸電機製造株式会社

滑川市法花寺233番地 TEL.076-475-1122