トップインタビュー 2022

南砺物流株式会社 代表取締役社長安丸 健志

ドライバーの働き方改革急ぐ

南砺物流株式会社 代表取締役社長 安丸 健志 氏

「南砺」を冠して誕生し2年目に入った。郷土を代表する運送会社を目指して力を入れているのが働き方改革だ。安丸健志社長は「働きやすい環境づくりをはじめとする社内改革を進めて『2024年問題』にいち早く対応する。業界の当たり前をぶっ壊すつもりで大胆に取り組みたい」と考えている。

南砺物流は2020年4月に福光急便とスーパー物流の合併により発足。自動車や電子機器向けの小型精密部品などの輸送に携わり、サプライチェーンの一端を担っている。

働き方改革を急ぐのは危機感が理由。19年に働き方改革関連法が施行されたが、長時間労働が常態化する運送業などの自動車運転業務は適用が猶予され、24年4月から時間外労働が年間960時間に制限される。「運送業にとって大きな転換点。示された上限自体が他業種に比べて長過ぎるように、このままでは働き手が集まらない」と安丸社長。「変革は避けられない。我々のような社員40人の小さな会社が勤務時間を含めた労働環境をどれだけ改善できるかチャレンジする」と決意した。

安全装置やGPS機器を装着した最新車両を導入し、ドライバーの負担軽減と効率化を図っている
安全装置やGPS機器を装着した最新車両を導入し、
ドライバーの負担軽減と効率化を図っている

高速道路の利用を増やし、荷物の積み込みには補助員を付けて労働時間の短縮と負担軽減に努める。ICTを使った運行管理システムを最先端のものに更新して安全運転をサポートし、燃費向上にもつなげた。「女性ドライバーの活躍が働きやすさの証しになる」とし、特定の顧客を女性だけで担当する試みも始めた。荷主の協力も得てシフトを見直し、勤務時間を短縮。女性3人で業務を回せる体制とした。

「官民挙げたSDGsへの取り組みが本格化し、運送業も対応が求められる。健康福祉や働きがい、ジェンダー平等などに配慮した社内改革はドライバーの雇用や資質向上につながるだけでなく、取引先へのアピールにもなる。地元の働き手と顧客から選ばれる会社を目標に進めていく」

南砺物流株式会社

南砺市野新424-1 TEL.0763-23-1880(代表)