トップインタビュー 2022

高岡冷蔵株式会社 代表取締役社長荻布 宗一

ビヨンド・コロナへ変革に着手

高岡冷蔵株式会社 代表取締役社長 荻布 宗一 氏

冷蔵冷凍保管で食品流通の一端を担う。スーパーなどの各店舗向け配送商品をそろえるピッキング業務も請け負っており食卓を支えている。

射水市流通センターの小杉第二工場が2020年4月に稼働すると同時に新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。飲食業のテイクアウト向け食材など小口の預かりや県産タマネギの保管といった新規取引を開拓してピンチを乗り切ったものの余波は続いている。荻布宗一社長は「需要低下で在庫がふくらんだ食品メーカーが生産量を絞った。一時は預かり在庫で一杯だった冷蔵倉庫の稼働率もそれに合わせて低下している。コロナの影響は3年ほど続くと覚悟している」。

小杉第二工場 太陽光パネル
小杉第二工場 太陽光パネル

昨年は脱炭素対策に投資して小杉第二工場に太陽光発電を導入した。自家消費型で同工場の年間消費電力の約3割をまかなう。蓄電池を組み合わせたシステムに対する環境省の「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」の1次公募において北陸で唯一助成対象に選ばれた。「冷蔵倉庫は電力に依存しており、先駆けて取り組まなければならないと思った。小さな企業でもできることを発信したかった」と言う。富山工場(富山市西二俣)では照明をすべてLEDに切り替えた。

新規で大口の取引がまとまり、今春のスタートに向けて体制整備を急ぐ。併せて事業の多角化を視野に入れて情報収集を進めており、「コロナ危機に遭遇して進むべき道を考えた。今年は大きな変革の1年になる。次代への一歩を踏み出したい」と語った。

2018年の創業百周年を機に始めたオリジナル氷彫刻の販売は、高岡冷蔵のルーツである製氷販売の伝統を受け継いでいる。コロナ禍にあっても引き合いがあり各種イベントの盛り上げに一役買った。「『氷の数だけ夢がある』と銘打って始めた。今後も地域のみなさんに明るい話題を提供していきたい」と話す。

高岡冷蔵株式会社

高岡市下黒田777 TEL.0766-56-3100