トップインタビュー 2022

河上金物株式会社 代表取締役社長河上 森

不易流行。理念を守り、新たな改革へ。

河上金物株式会社 代表取締役社長 河上 森 氏

1885年(明治18年)、鍋や釜を扱う金物店として創業。その後、産業発展に伴い鉄鋼製品に着手。現在は建築・土木資材の販売と工事現場用仮設資材のリース業の2本柱で事業展開している。北陸新幹線の高架や防音壁などの建設にも尽力。今も金沢以西の延伸工事に参画している。

河上森氏は昨年6月、5代目社長に就任。「松尾芭蕉が説いた『不易流行』は、変わらないものを守りつつ、変化するものを取り入れていくことが大切という意味。経営も同じ。会社のDNAを守りながら、時代に合った変革を進めていきたい」と話す。

変わらない『不易』では昨年、現会長の河上弥一郎氏と対談を行い、会社の歴史やさまざまな事業を振り返った動画を作成。今後の社員研修や採用活動に活用する予定だ。企業理念や将来ビジョンを文章化したハンドブックも作成し、社員に配布していく。


2021年夏に実施された「令和の武者修行」での参加社員と子供たち
2021年夏に実施された「令和の武者修行」での
参加社員と子供たち

一方、変わっていく『流行』では時代に合わせた組織改編を行う。売り手目線になっている組織を買い手目線の組織に変える。「創業時、お客様のために何でも提供してきた『よろずの心』を取り戻したい。」と河上氏。また、人材教育も強化する。お客様の潜在的ニーズに寄り添いながら商売に繋げていく人材を育成し、社員主体の共創型組織を作る。新人研修には4カ月を費やし、集団研修や部門別研修、地域の小中学生を引率する宿泊登山研修などを通して〝考えて行動する人材〟を育てていく。

神奈川県川崎市の出身で大学院修了後、鉄道会社に入社。技師として働いていたが、現会長の次女と結婚した縁で当社へ。養子縁組を経て後継者になった。「自分は人とのつながりで生きていると思う。使命感のような衝動に駆られ、富山に飛び込んできた。あれから9年。日々の暮らしを満喫している。これからも自然や人、文化など富山の全てを自分のものにしていきたい」

河上金物株式会社

富山市新庄本町2-1-120 TEL.076-451-3443