トップインタビュー 2022

有限会社 沖商店 取締役社長沖 昌幸

制服リユース事業で全国展開へ

有限会社 沖商店 取締役社長 沖 昌幸 氏

1905年(明治38年)、織物の製造販売で創業。現在は企業の事務服や作業服、学生服、体操服などの卸売業を主軸に、ギフト商品や防災グッズの販売も手掛ける。

近年は労働人口や学生数の減少に伴い、市場は縮小傾向にある。特に子供の数はこの30年間で半減。小中学校や高校の統廃合が進み、制服需要の減少に歯止めがかからない。「少ないパイの取り合いは価格競争を起こすだけ。知恵を絞り、独自性のある商品を打ち出していくことが大事だ。当社の原点は繊維。材料調達や加工技術などの得意分野を生かして市場開拓していきたい」と6代目社長の沖昌幸氏。

昨年はオリジナル商品の開発を本格化。これまでに特殊な機能を付加した防護服や作業服、360度プリント加工を施したTシャツを商品化してきた。企画からデザイン、縫製、加工まで一貫生産できるのが同社の強みだ。今後はデザインやイラストのバリエーションを増やし、受注増につなげていく。

360度プリント加工を施したTシャツ
360度プリント加工を施したTシャツ

一方、不要な制服を買い取り、クリーニング・修繕して安価で販売する「制服リユース事業」は認知度が上がってきた。「事業化から3年。卒業時に制服を持ち込んでくださるお客様が増え、問い合わせも増えた。SDGsの開発目標『つくる責任 つかう責任』にも貢献できる取り組みだ。今後もホームページやSNSなどを駆使して情報発信していきたい」と沖氏。男子生徒の詰襟学生服は、素材もデザインも全国標準であるため、今年からネット通販で全国展開していく計画だ。

長引くコロナ禍の影響で、社内外の交流が制限され、社員同士の親睦会や飲み会も開けなくなって久しい。

「自由に移動できる状況になったら、研修を兼ねて社員旅行に出かけたい。岡山や広島にある縫製工場や物流センターの現場を見て、メーカー視点に立った商いを学んでもらえたら」と抱負を語る。


有限会社 沖商店

高岡市問屋町202番地 TEL.0766-25-2525