トップインタビュー 2022

イセ株式会社 代表取締役CEO伊勢 豪範

環境対応とRPA導入支援に注力

イセ株式会社 代表取締役CEO 伊勢 豪範 氏

包装資材の製造販売やパッケージデザイン、関連機器の納入とメンテナンスまで包装に関する幅広いニーズに応えている。包装分野はカーボンニュートラルや脱プラスチックに向けた環境対応が急務だ。伊勢豪範社長は「新しい素材が次々と開発されており、活用を提案していきたい。『面白い時代が来る』と前向きに捉えている」。原材料として石灰石を主成分とする「ライメックス」、非食用米によるバイオマス樹脂「ライスレジン」の取り扱いを始めた。ポリエチレンと混ぜて使用し、石油由来成分の削減が可能。レジ袋や包装フィルムといった製品への使用を顧客に薦めている。

1957年創業の老舗であり、取引先は北陸三県の食品製造業を中心に約3千社とすそ野が広い。「人手不足や売上減といった悩みを抱えている会社が少なくない。地域と顧客の繁栄なくして事業の発展はあり得ない」と伊勢社長。地元企業の生産性向上を手助けする狙いでRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入支援を事業化し、各種セミナーでは社長自ら講師を務めている。

自社工場製造のLIMEXフィルム(左)とライスレジンフィルム、他にもカーボンニュートラルに貢献する製品を多数開発中
自社工場製造のLIMEXフィルム(左)とライスレジンフィルム、
他にもカーボンニュートラルに貢献する製品を多数開発中

RPAはデータ処理をはじめパソコンを使ったさまざまな作業をプログラミングにより自動化するもので、比較的低コストで導入可能。先んじて自社で活用したところ成果が大きかった。使いこなすには自動化できる作業を見つける発想力が必要なため、DX推進に向けたIT人材の発掘養成にもつながるという。「包装分野からさらに一歩進め、各企業の経営課題に対するソリューションを提供していきたい。地域活性化への貢献を目標に取り組んでいく」

製品の環境対応にとどまらずSDGsを指標に社内改革を進め、マネージャー・リーダー級の管理職の女性比率を3年間で22パーセントまで一気に高めた。ほかにも内勤の女性社員の力量を見込んで電話営業の業務を新設するなどして人材の育成と活用に努めている。

イセ株式会社

高岡市佐野1187 TEL.0766-21-4222