トップインタビュー 2020

株式会社 牧田組 代表取締役社長牧田 和樹

「原点回帰」顧客密着を徹底

株式会社 牧田組 代表取締役社長 牧田 和樹 氏

 老舗建設会社のルーツは初代社長の牧田與四郎氏が仲間とつくった「大正組」までさかのぼる。創業は1912年8月。明治から改元された同年7月30日からすぐのことだ。與四郎氏が事業を継承して15年に牧田組が発足した。5代目の牧田和樹社長は令和の始まりに当たり、時代の変わり目で新たな挑戦をした初代の曾祖父の気持ちに思いを巡らせたという。創業107年の歴史の重みを胸に、「原点回帰」を新年のテーマに挙げている。

 創業して間もないころから取引があるJFEマテリアルをはじめ大手の得意先ごとにプロジェクトチームを置き、大小の要望にきめ細やかに対応する体制を構築している。公共工事に依存しない同社独自のビジネスモデルだ。􅅧年に就任した牧田社長の下で確立した。民需中心の仕事で磨いた提案力を生かし、近年は新規の受注も増えて業績は堅調に推移している。

 しかし、牧田社長は今こそ足元を見つめ直す時と考え、「強みである顧客密着型のビジネスに改めてしっかり取り組まなければいけない」と語る。その理由は時代の変化にあるという。「社会の価値観変わってきた。これからは心の時代。関心を持ち行動を起こす動機がモノからコト、さらに共感や感動に移っている。クラウドファンディングで多くの寄付が集まるのもその表れではないか」と話す。

本社社屋は大正初期に建設された洋館。国の登録有形文化財になっている
本社社屋は大正初期に建設された洋館。
国の登録有形文化財になっている

 「心の時代において、お客様と信頼関係を結んでいくには、相手に感動を与えるレベルの仕事をしていかなければいけない。その前段階として、相手を知り、自分を認めてもらって共感し合う関係づくりが必要。顧客と密にコミュニケーションをとることが改めて重要だと考えている」。企業同士のBtoBの取引も、前提には互いの社員のCtoCがあるとし、引き続き人材の育成と能力開発に努めていく。大正、昭和、平成、そして令和へ。「原点回帰」を胸に新たなスタートを切る。

株式会社 牧田組

射水市庄西町1-18-33 TEL.0766-84-5301