トップインタビュー 2020

高岡冷蔵株式会社 代表取締役社長荻布 宗一

高度化する顧客ニーズに対応

独立行政法人 中小企業基盤整備機構 代表取締役社長 荻布 宗一 氏

 高岡冷蔵は射水市流通センターの小杉工場に第2倉庫を建設している。4月末の本格稼働を予定しており、高度化する顧客ニーズに応える。新設する倉庫は6千トンを収容できる。建屋の屋根裏から床下に空気を循環させ温度上昇と結露を防ぎ、庫内は均一に冷えるよう天井から冷気を行き渡らせる方式にするなど最新の構造と設備を採用している。トラックと搬入口を密閉して荷物の積み下ろしができるドッグシェルターを完備し、フロンガスを使わない完全自然冷媒の環境対応型となっている。

 冷蔵・冷凍保管のニーズは年々高まり、関東や関西では倉庫が満杯になる状態が発生。荷物の少量多品種化により入出庫の頻度が上がり、商品を製造ラインごとに保管するといった細かな対応が求められるケースも増えている。

 このため、新倉庫には保管温度を冷凍とチルドで切り替えられる部屋を設け、シェルターも荷さばきがしやすい広めの設計とした。荻布宗一社長は「倉庫需要が高まっており、この傾向は今後も続く。大きな投資だが、北陸三県の物流拠点として利用してもらえるように体制を整える」と話す。食品業界ではHACCP認証取得による衛生管理が進んでおり、基準に沿った作業工程管理もスタートさせた。

小杉第二工場完成予想図
小杉第二工場完成予想図

 同社は1918(大正7)年創業の老舗。現在は高岡総合卸売市場の隣に本社を構え、県内3カ所に冷蔵・冷凍倉庫を展開する。創業時から製氷販売を手掛けており、2018年の百周年を機に氷彫刻の販売を始めた。オリジナルデザインの彫刻は各種イベントの装飾品として好評で、19年は約200体を納めた。ルーツである製氷業の新たな展開が社内を活気づけている。「長い歴史の中で蓄積された知恵と経験、努力を今後にどう生かすかを考えていく。社長に就任して2年。急ぎ足で進んできたが、周りをしっかり見ながらスピードは落とさずに前進したい」

高岡冷蔵株式会社

高岡市下黒田777 TEL.0766-21-2450