株式会社SCREEN SPEワークス 代表取締役社長藤木 達司 氏
横断的組織で生産性向上

半導体製造装置の設計から製造、組み立て、据え付けまでを手掛ける。中でも世界トップシェアを誇るウエハー洗浄装置生産工程の中核を担い、技術力を蓄積してきた。
設立14年目の昨年春、SCREENセミコンダクターソリューションズのグループ企業であることを明確化するため、社名を「FASSE」から「SCREENSPEワークス」に変更。業績は順調で、昨年は売り上げが137億円、従業員が250人となった。
藤木達司社長は2013年に就任。以来、体制整備と業績向上を目指すQCサークル活動を先導してきた。16年には無駄の排除やスペースの有効活用による生産性向上活動を実践。.年からは部門別の収益力強化に取り組んできた。

そして19年からは、部門の垣根を越えた横断的組織運営「プロセス管理」をスタート。八つのプロセスグループ(品質、検収、コスト、運搬、生産性、安全性、モラル、環境保全)をつくり、各グループに全ての部門の社員を配置。グループミーティングを行いながら改善策を横展開していった。「業務の滞りがなくなり、スピード感が増した。また社員同士、互いの仕事を理解することができ、連帯感が強まった」と話す。
近年の受注増と社員増に伴い、新工場の建設計画も具体化している。新工場にはヘルシーなランチを提供する社員食堂や子育て中の女性社員をサポートする託児施設、製造体験ができる施設「ものづくり遊園地」などを整備する予定だ。「生産性を上げるには働きやすく、快適な職場を提供することが必要。社員が幸せになれば、働き方改革にもつながると思う」と藤木社長。
京都府出身。高岡に来て8年目になる。昨年は高岡商工会議所の議員になり、観光交流委員会に所属。地元の経営者と共に活動している。「高岡は自然も食も豊か。観光資源も多い。たくさんの人に訪れてもらえるようPRのお手伝いをしたい」と語る。