トップインタビュー 2020

昭北ラミネート工業株式会社 代表取締役社長中川 雄介

さらなる成長に向け 船出の年

昭北ラミネート工業株式会社 代表取締役社長 中川 雄介 氏

 医薬品の錠剤やカプセル剤を包装するPTP(プレス・スルー・パッケージ)アルミ箔(はく)などのパッケージ生産を主とし、創業117年を迎える。

 元々は薬缶の製造業としてスタートしたが、高度経済成長期を迎えた頃、プラスチックなどの容器に押されて製缶の需要が減少。現在、本社を置く富山市飯野に工場を設け、アルミ加工箔の製造にシフトチェンジした。医薬品の包装材を中心に食品、電子部品などの業界でもシェアを拡大してきた。順調に成長路線をたどっていた2015年、本社工場で火災が発生し、一部の機械は稼働できなくなったが、歩みを止めることはなかった。

 「翌日には新しい土地を探すために動き始めていた。仕事に対してはどんなことが起きても楽観的というか、とにかく前を見て行動に出ることを大切にしている」と5代目の中川雄介社長は話す。

20年9月に完成予定の第3工場のイメージ図
20年9月に完成予定の第3工場のイメージ図


 設備の更新、導入などに関する決断はスピードを重視。一昨年には取引先からの多様なニーズに備え、フルカラーのデジタルインクジェット印刷機を導入した。デザインの再現性が格段に高くなり、少ロットの受注に対してもスピーディーに対応できるようになった。また、医薬品メーカーからの将来的な要望を見据えて、偽造防止策などの研究開発を進めている。

 今年は、新たに20億円を投資した第3工場を新設する。取引先からのリクエストを受け、工場の火災でストップしていた電子部品用部材の製造拠点として、再スタートを切る。売上高は今期40億円に到達する見通しだが、22年度には50億円に伸ばすことを目指している。

 「うちの営業マンには、『よほどのことがない限りブレーキはかけず、アクセルを踏み続けよう』と常々話している。電子部品は世界市場なので、さらに需要が増えると見込んでいる。そのための設備投資を今後も進めていきたい」と力を込める。

昭北ラミネート工業株式会社

富山市飯野1-1 TEL.076-451-7466