今回は私たちが健康的な食生活を送る上で非常に大切な五大栄養素の1つ、ミネラルのお話しです。

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ミネラルは、骨、血液、酵素の材料となり、体の機能を維持・調節する役割を果たしています。

大きく2つに分類され、体内の量が多いものをマクロミネラル、少ないものをミクロミネラルと呼びます。

■マクロミネラル
体内のミネラル類の99%以上を占めており、骨や歯の構成成分となるカルシウム、体の浸透圧を調整したり、バランスを保ったりするナトリウムカリウム、酵素を活性化させるマグネシウムなどがあります。

■ミクロミネラル
血液成分ヘモグロビンの主成分となるのほか、銅、亜鉛、セレンなどがあります。1日の必要量が100 mg以下と極めて少なく、中には1 mgに満たないものもありますが、必要不可欠なため、それぞれ適切な量をバランス良く摂取することが大切です。

では、どのような食品に入っているのでしょうか?
カルシウムを多く含んでいるのは、牛乳乳製品小魚桜えびひじきなど。
レバーに多く、そのほか牛肉ほうれん草などにも入っています。

鉄分の摂取が少ないと鉄欠乏性の貧血を起こすことがあります。ただ体内での吸収率があまり良くないため、コンスタントに食事からとる必要があり、特に成長期の大きくなることも達には積極的にとってほしいミネラルとなります。

次回は鉄を多く含むあさりを使った料理をご紹介いたします。

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。