こきりこ祭り最終日の26日、富山県南砺市上梨(平)のこきりこ館で舞台競演会や、こきりこ総踊りが行われた。大勢の観客が「こきりこ」の郷愁を誘う調べに身を任せて踊り、五箇山民謡の魅力に浸った。

 舞台競演会には越中五箇山こきりこ唄保存会をはじめ、越中五箇山民謡保存会、越中五箇山麦屋節保存会が出演し、伝承の民謡と踊りを繰り広げた。

 競演会が終わると、こきりこ館広場で総踊りが始まった。こきりこ唄保存会の唄と演奏に合わせ、観客は広場に設置されたやぐらを囲むように何重もの輪をつくった。参加者の中には訪日外国人客の姿もあり、日本の伝統芸能でもあるささら踊りや手踊りを心行くまで踊った。

 この日は白山宮の秋季祭礼に当たり、競演会に先立って奉納獅子舞や奉納こきりこ踊りなどもあった。