ハンドボールの聖地・氷見をアピールして交流人口の拡大や地域活性化につなげようと、日本リーグに参入する男子の富山ドリームス(氷見市)が14日、同市ふれあいスポーツセンターで合宿交流事業「富山ハンドボーラーズ交流戦SUMMER」を初めて開いた。県内外の高校8校の生徒が競技を通して交流を深める。18日まで。

 東京、岐阜の県外3校と富山工、高岡商、富山北部、高岡工芸、氷見のハンドボール部員約150人が期間中に参加する。大阪の1校も参加する予定だったが、台風の影響で見合わせた。各校は交流試合を行ったり、富山ドリームスの吉村晃監督の講習を受けたりして技術を磨き、親睦を図る。氷見市内で宿泊する。

 14日は歓迎セレモニーがあり、富山ドリームスの徳前紀和専務理事が「氷見の豊かな自然や人情に触れながら技術の向上につなげてほしい」とあいさつした。青沼健太主将(富山銀行)が「合宿で自分たちのハンドボールを確立させてほしい」とエールを送った。

 この日は早稲田大高等学院(東京)と岐阜北、高岡商、氷見の4校が参加し、早速、交流試合を行った。生徒たちは伸び伸びとプレーし、熱戦を展開。富山ドリームスの選手が試合運営をサポートし、審判を担った佐野可維人選手(アルミファクトリー)は「氷見で高校生たちの交流に貢献できてうれしい。審判は選手目線と違って全体的にハンドボールが見えるので、勉強にもなる」と話した。

 次回は2月ごろに大学生を対象に合宿交流を行う。